エスコートナースとは、海外で怪我や病気をして病院に搬送された患者が、海外から日本へ帰国する際に患者に付き添い、体調管理から急変時の処置までを行う看護師のことを言います。エスコートナースは、海外から日本に帰国する患者だけではなく、日本から外国へ帰国する外国人の患者の付き添いも行い、現地の看護師と医師との会話はもちろん、空港職員から救急隊員に至るまで、英語でコミュニケーションを取ることになり、英語能力が必須となります。
また、似たような職種に、フライトナースもあります。フライトナースとは、医療用ヘリコプターに乗って、医師と共に緊急時に患者のもとに駆けつける看護師のことを指します。現場やドクターヘリの中で適切な初期治療を行い、最寄りの病院を選定し、患者を安全に搬送するのが役割です。通常24時間体制で待機し、依頼があれば現場に急行して救命活動を行いますが、救命看護のスペシャリストとして活躍できるので、フライトナースは看護師の中でもプロ意識の高い職種と言われています。選考基準は非常に厳しく、看護師経験5年以上、救急看護師経験3年以上、そして、判断能力やリーダーシップに優れていて、「ACLSプロバイダーおよびJPTECプロバイダー資格取得」「第三級陸上特殊無線技士」をはじめとする複数の資格を取得していることが条件となります。
それから、看護師の活躍の場には、ツアーナースというものもあります。修学旅行や団体旅行に同行して、生徒や旅行者が怪我や病気をした際に処置を行う看護師のことです。旅行中は何かと体調を崩してしまう方が多いので、ツアーナースは適切な処置や判断を行い、危篤の状態に陥った場合は病院へ搬送する役割を担います。上記を含めたこれらの職種は、一般の看護師よりも多くのスキルを求められたり、臨機応変な対応力が求められますが、その分やりがいも大きいと言われています。看護師の多様な働き方について言及しているこちらのサイトには、この3つの職種の詳細が書かれているので興味のある方は一読してみてください。